家の周りや室内にヤモリが姿をあらわして、ゾッとした人もいるのではないでしょうか。
ヤモリは人に害を危害を加える可能性はないものの、爬虫類の一種であり、苦手な人も多い存在です。
本記事ではヤモリの特徴や好む場所を解説し、寄りつかない環境を作るためのポイントをご紹介します。
ヤモリは昆虫も食べますが、なかにはハエやゴキブリなどもいるため、こうした害虫を近づけないことでヤモリも遠ざけられます。
目次
ヤモリは爬虫類の一種で、体長10cm程度の大きさです。
夜行性で人家やその周辺に住むケースが多く、壁や天井などに張り付いている姿を見かけることもあるでしょう。
これは足の裏にある細かな剛毛でできた器官が吸盤の役割を果たし、垂直な場所でも落ちずに移動できるからです。
ヤモリには毒性はなく、人に襲いかかってかみつくなどの有害な要素はありません。
臆病な性質をしており、音を立てるとほとんどの場合は逃げていきます。
また、害虫を捕食する益獣として漢字では「家守」や「守宮」と書かれ、縁起の良いものともいわれています。
しかし、爬虫類が苦手な人は不快に感じて、自宅周辺や室内で見かけると「追い出したい」「寄りつかなくしたい」と考えるでしょう。
また、ヤモリは害虫もエサとして食べますが、エサが豊富に取れる環境は衛生面で問題ある場合があります。
ヤモリが好む場所は、エサとなる害虫にとっても快適な環境になっている可能性があるため、対策が必要です。
ヤモリが好む場所の条件には、以下のものが挙げられます。
・18度~28度程度の暖かさ
・姿を隠せる物陰、隙間がある
・エサが豊富にある
18度~28度の温度帯は、人間にとっても過ごしやすい温度です。
夏場や冬場は多くの家がエアコンで温度調節しているため、1年を通してヤモリの好む場所になります。
人家やその周辺には庭の草木や家屋の隙間、窓枠、排水口・換気口周りなど、日陰があって隠れやすく、狭い場所も多く存在します。
屋内ならば家具の裏や柱の陰なども、隠れやすい場所です。
そしてヤモリのエサとなる虫には、生活のなかで発生する可能性のある害虫も含まれます。
人家は屋外よりも暖かく、隠れられる場所も豊富にあるため、ヤモリが好む場所の条件がそろっています。
これらは人間の生活にも欠かせない要素であるため、取り除くことは困難です。
ヤモリを家に寄せ付けたくないと考えるのであれば、エサになる害虫がいない環境を作りましょう。
ヤモリが好む場所の条件がそろっていてもエサが取れなければ、ヤモリが住み着く可能性は低くなります。
ヤモリは昆虫やクモ、ミミズなどを食べますが、昆虫のなかには蚊やハエ、シロアリ、ゴキブリなど、人が住む環境において忌避される害虫も存在します。
害虫を駆除してくれる存在ではあるものの、大量に繁殖してしまってはヤモリだけで対処しきれません。
最初から害虫が発生しない環境を作ることで、ヤモリも自然と遠ざけられます。
好む場所やエサになるものがない環境なら、ヤモリも寄りつかなくなります。
害虫対策にもなるため、自宅周辺や室内の状態を見直して、ヤモリがやって来ない環境作りを考えましょう。
庭に雑草が生い茂っていたり、手入れされずに枝葉が伸び放題になっている草木があったりすると、害虫の繁殖場所になる可能性があります。
また、ヤモリにとっても隠れやすい場所が増えます。
定期的に草むしりや草刈り、枝の剪定などをして、庭の状態をすっきりさせましょう。
自分で庭の管理ができないなら業者に依頼するか、手のかかる植物は植えない、すでに植えているものは撤去するなどを考えます。
家の周りに不要品を放置していると、害虫が卵を産み付けて大量発生させる場合があります。
そして、エサとなる虫を求めてヤモリがやってくる可能性も考えられます。
不要品は早めに処分し、害虫やヤモリが来るのを防ぎましょう。
庭の手入れや、不要品・生ゴミを適切に処分すると同時に、屋内や家の周辺を清潔に保ちましょう。
ゴミが溝や隙間に溜まっていると、虫が発生する原因になります。
定期的にゴミを取り除き、掃除することで害虫やヤモリが来ない環境を作れます。
ヤモリは夜行性であり、外灯に集まる虫を求めて近づいてくる場合があります。
明るさを調節して虫が集まりにくくすることも対策になるでしょう。
なお、蛍光灯よりもLEDの方が虫が集まりにくいとされます。
節電効果も期待できるため、照明の交換も検討してみましょう。
生ゴミや食べ残しを放置していると、ハエやゴキブリがやってくる原因になります。
そうした害虫を目当てに、ヤモリが近づく可能性もあるため、生ゴミや食べ残しはしっかり封をしてから捨て、ため込まずに回収日に出しましょう。
ヤモリは体長10cm程度と小さく、排水口や換気口、エアコンホースの穴、サッシの隙間などから侵入する場合があります。
家の中に入れないためには、コーキングや隙間テープで侵入経路となる隙間をふさぎましょう。
完全にふさぐと支障がある箇所は、目の細かい網を張ってガードします。
家の密閉性を高めることで、害虫の侵入を防ぐ効果も期待できます。
ヤモリは暖かくて隠れる場所の多い環境を好むため、人家やその周辺に住んでいる場合があります。
ヤモリ自体に害はないものの、爬虫類が苦手な人にとっては不快な存在です。
エサとなる害虫が家や家の周りに多く発生してヤモリが住み着く可能性もあるため、害虫への対策を取ればヤモリも遠ざけられるでしょう。
庭の手入れや自宅の内外をきれいにし、外灯に虫が集まっているようであれば、明るさや照明を変更します。
害虫がやってくる原因となる生ゴミ・食べ残しは放置せずに処分し、侵入されそうな家の隙間をふさぎます。
ヤモリや害虫に悩まされない生活環境を整え、快適に暮らしましょう。
808シティ株式会社 代表取締役社長
足立雅也
大手害虫駆除業者で様々な害虫駆除を体得し、その技術を競う全国大会で優勝実績を持つ。
現場で作業にとどまらず、関連する協会や学会の役員を務めるなど、業界活動にも意欲的で、数々の講義・講演を行っている。
東京・神奈川・埼玉を中心とした関東圏から、
大阪を中心とした関西圏など、広域にわたって対応しております。
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