「シロアリにはどんな特徴がある?」
「そもそも何種類くらい存在するの?」
そう悩んでいる方も多いでしょう。
そこで今回はシロアリの種類と見分け方について解説します。
シロアリについてお悩みの方は本記事をぜひ参考にしてください。
目次
シロアリと聞いてまずイメージするのは「家を食べる虫」ではないでしょうか。
まさしくシロアリは木を主食とする生き物です。
枯れた木を食べてくれると言えば聞こえは良いものの、人の家まで食べてしまうため恐れられています。
すぐにでも駆除したくなりますが、なかなか人間の前に姿を見せません。
風・光・空気に弱いため、普段は土の中や木の根元に巣をつくって暮らしています。
シロアリの正体を想像しにくいかもしれませんが、それぞれの種類を把握して対処するのが大切です。
ここからはシロアリの種類について解説します。
日本で発生するのはほぼこれから紹介する3つの種類です。
発生場所や行動特性の違いを把握しておきましょう。
ヤマトシロアリは最も目にする機会が多いシロアリです。
シロアリによる被害の約9割がヤマトシロアリと言われています。
主に4~5月に活動をはじめ、日本全国問わず生息地を広げているのです。
湿度の高い場所を好むため、湿った木材は狙われやすいのが特徴。
雨漏りが発生すると、小屋組みの素材までもターゲットにされやすいです。
イエシロアリはヤマトシロアリよりも生息数は少ないものの、シロアリの中でも圧倒的な攻撃力を誇っています。
集団の規模が最大百万匹にのぼるケースもあり、被害が大きくなりやすいです。
主に6~7月に活動し、南西諸島や太平洋側の温暖地域に住みついています。
ヤマトシロアリと活動時期は若干違えど、寒い時期は動きが鈍くなる点は同じです。
アメリカカンザイシロアリは他の2種類と違い、外来種のシロアリです。
もともと日本には生息していませんでしたが、家具や木材の輸入によって日本へ運ばれました。
活動時期は7~9月。
日本の中で最も気温が高い時期に活動しています。
ヤマトシロアリ・イエシロアリと比較し、乾いた木材を好みやすいのも特徴です。
続いては見分け方について解説します。
シロアリには羽アリと兵アリがおり、それぞれ種類によって見分け方も異なります。
体の特徴を把握し、しかるべき対処を取っていきましょう。
まずシロアリとクロアリの違いです。
兵アリと職アリは体が白いため、体が黒いクロアリと見分けがつきやすいと言えます。
ところがシロアリの羽アリは胴体が黒く、一見クロアリと見分けがつきにくいです。
よく見るとシロアリは胴が全体的に細く、前後の羽は同じ大きさです。
クロアリはシロアリとは逆。
お尻の部分が膨らんでいて、前の羽は大きく後ろの羽は小さいです。
日本に生息するほとんどのシロアリはヤマトシロアリです。
そのため、前述したシロアリ(羽アリ)の特徴を押さえておけば問題ありません。
大きさは5~8mmで、胴体の色は黒です。
また、兵アリはよく見ると大きめの頭で細長い楕円形をしています。
全体的に細長いフォルムをしているのも特徴です。
イエシロアリの羽アリはヤマトシロアリと比べて白いです。
羽が乳白色、体が黄褐色のため、他の羽アリと区別がつきやすいのが特徴。
羽アリに関しては色に着目するだけで、イエシロアリと判断できます。
兵アリの場合はヤマトシロアリに比べ、頭が小さく卵の形をしています。
胴体は白っぽく、ヤマトシロアリと比較すると全体的に明るいです。
アメリカカンザイシロアリの羽アリは全体的に黒いのが特徴です。
頭部や胴体の一部が赤っぽく、ヤマトシロアリ・イエシロアリとは見分けがつきやすいでしょう。
兵アリは何と言っても頭部に特徴があります。
薄い黒がかった頭をしているため、こちらもヤマトシロアリ・イエシロアリと違いがあるのも事実。
頭部が四角形であるのも特徴で、大きさも2~3mmと他のシロアリより大きいです。
シロアリは家の木材を食べる、人間にとって迷惑な虫です。
メインはヤマトシロアリであり、まずはその特徴を押さえておくのが重要と言えます。
シロアリの羽アリはクロアリの羽アリと区別がむずかしく、さらに兵アリに関してはイエシロアリとヤマトシロアリで見分けがつきにくいかもしれません。
しかし、よく見ると羽の大きさが違ったり、色が異なったりします。
アリを見つけたら慌てず、特徴を確認して冷静に対応していきましょう。
808シティ株式会社 代表取締役社長
足立雅也
大手害虫駆除業者で様々な害虫駆除を体得し、その技術を競う全国大会で優勝実績を持つ。
現場で作業にとどまらず、関連する協会や学会の役員を務めるなど、業界活動にも意欲的で、数々の講義・講演を行っている。
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