鳩はフンによる健康被害や、騒音などの被害を与えることがあります。
そのため、ワイヤーや剣山、忌避剤などを使って鳩を駆除することがありますが、超音波や鳩が嫌う音を使って駆除することもあります。
鳩の嫌う音をたてることで駆除できるとしたら、ベランダやバルコニーなどの美観をそこねることがないばかりか、環境にもやさしいというメリットがあります。
また、超音波なら音がしないので、近所に騒音で迷惑をかけることもないでしょう。
しかし、音や超音波は本当に鳩の駆除に効果があるのでしょうか。
目次
鳩の嫌う音の代表的なものとして以下の5つの音があります。
① 大音量
② 突然聞こえてくる音
③ 異常を感じる音
➃ 他の鳩が威嚇する声
⓹ 天敵となる動物の声
臆病な鳩は天敵から身を守るために常にびくびくしています。
上記の5つの音が耳に入ると、驚いて音源から逃げ出してしまいます。
しかし、帰巣本能が強いので、鳩はしばらくするとまた、元の巣に戻ってきます。
そのため、何度も嫌いな音を聞かせると、そのうち危険な場所であることを認識して、寄りつかなくなるでしょう。
鳩の駆除に使われる「超音波」とは、いったいどのようなものなのでしょうか。
超音波とは、20KHz以上の高周波のことで、通常、人間の耳では聞くことができないものです。
コウモリやイルカなどが超音波を使って、仲間同士の意思疎通や位置の把握に利用していることは有名です。
超音波は、鳩の駆除に使われる方法としてよく知られています。
超音波は人の耳には聞き取ることができないため、周囲に騒音の被害を与えることはありません。
以下の3つの理由から鳩の駆除に超音波が用いられるとされています。
鳩は超音波振動を受けると平衡感覚が乱れて、その結果飛行が乱れることがあるようです。飛行することは鳥類にとって移動の手段ですが、超音波の振動を受けると、飛行ができなくなるため、天敵などから逃げることができなくなります。
鳩は、お互いに意思疎通をはかるために低周波を使っているという説もあります。
高音波で意思疎通を妨害すると、巣に戻る道に迷ったり、仲間との連携がうまく取れなくなったりします。
医療機器などは、超音波の振動で発生する熱によって、溶着・溶接を短時間に行うことができます。
鳩は、そのような超音波が発生する機器の近くにいると、本能的な危険を感じて逃げてしまうようです。
音による鳩の駆除は、ベランダやバルコニーの美観をそこねることもなく、小さな子供がいても安全なため、理想的な駆除方法のように感じられます。
しかし音や超音波には実は2つのデメリットがあります。
帰巣本能が強い鳩は、何度逃げ出しても、またもとの巣に戻ってきます。
そして、鳩は元の巣が安全であるとわかったら、嫌いな音を聞いても全く気にせず元の巣に再び棲みついてしまうのです。
音による駆除の効果は、被害が発生した最初の段階のみということになります。
音は、特に建物が密集した住宅地などでは騒音による近所からのクレームを受ける可能性があり、ひいては住民トラブルを生んでしまう可能性もあります。
鳩の駆除を行う業者のほとんどは超音波を使わないと言われています。
その理由としては、鳩は実は人間とほとんど変わらない音域しか聞き取ることができないからです。
鳩は低周波を発信して意思疎通をはかっているという説がありますが、本当に鳩が低音波を使っているという確証はありません。
実際、鳩の聴力は人間以下とされているので、超音波を聞き取っている可能性はほとんどないでしょう。
人間の耳では聞き取ることができないとされる超音波ですが、まれに聞き取ることができる人もいるようです。
そういった人の中には、ストレスや不快感を覚え、体調を壊してしまう人もいます。
また、超音波を出す機械の購入費はかなり高価で、簡単に購入できるものではありません。
景観を汚すことがないのが、鳩が嫌がる音で駆除する方法のメリットですが、効果があるのは初期段階で、被害がまだ少ない場合のみであることに注意が必要です。
また、鳩が嫌がる音の1つである超音波の効果には、科学的な根拠がないとされています。
実際、業者が超音波を使うことはほとんどないようです。
では、超音波が本当に鳩駆除に有効なのかを確かめる方法はないのでしょうか。
手軽な方法としては、スマホで超音波の音を流すことができる無料アプリを使うことです。
超音波機器は高価ですので、購入するのは難しいですが、スマホの視聴ならだれでも手軽に試すことができます。
いずれにしても、鳩による被害を確実になくしたい場合は、専門の鳩駆除業者に依頼する方が間違いないでしょう。
808シティ株式会社 代表取締役社長
足立雅也
大手害虫駆除業者で様々な害虫駆除を体得し、その技術を競う全国大会で優勝実績を持つ。
現場で作業にとどまらず、関連する協会や学会の役員を務めるなど、業界活動にも意欲的で、数々の講義・講演を行っている。
東京・神奈川・埼玉を中心とした関東圏から、
大阪を中心とした関西圏など、広域にわたって対応しております。
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