久しぶりに昔の本を開くと、虫が付着していることがあります。特に本好きの方にとって、大切にしていた本に虫がついていたら嫌でしょう。この記事では本に付く虫の種類と駆除方法、事前にできる予防・対策方法を紹介します。
目次
本に付く虫はさまざまおりますが、ここでは代表的な害虫を紹介します。主に以下の3種類が挙げられます。
紙魚の見た目は銀色に光る体長1センチほどのフナ虫のような昆虫です。海外では「シルバーフィッシュ」とも呼ばれています。名前の通り、本などの紙を好み、魚のようにクネクネ動き、そのためビジュアルが苦手という方も多いです。寿命も7年から8年と長く、何も食べなくても1年ほど生きる特徴があります。
シバンムシ(死番虫)とは、本だけでなく食品や建物の建材などの害虫として有名な虫です。穴をほったように食べてしまうため、本もボロボロになってしまう特徴があります。体長は2ミリ〜3ミリ程度であるため、簡単に目視しにくいですが、ゴマのような形をしています。
体長が1ミリ~2ミリ程度と小さいため、シバンムシのように目視しにくいですが、カビやホコリを食べる害虫です。多湿で薄暗い場所を好むため、本棚などの中を好む傾向にあります。本なども使用しないとホコリが溜まっていくため、自然に本に付着していることが多いです。
上記の害虫は人的被害はほとんどありませんが、アレルギー反応などを起こしてしまう可能性も高いです。そのため単純に小さいからと言って手で潰すのではなく、正しい駆除を行わなければいけません。ではどのような駆除方法があるのでしょうか。次の項で害虫の駆除方法を紹介します。
本につく虫の駆除方法は主に以下の4つ挙げられます。
殺虫剤は最もスタンダードな駆除方法です。ホームセンターやスーパー、薬局などで購入することが可能です。ただし「シフェノトリン」「イミプロトリン」と呼ばれるピレスロイド系の成分が含まれている殺虫剤を選ぶようにしましょう。即効性が高く、害虫処理に適しています。
大量に害虫が発生している場合は発生源を破棄した方が早いです。もちろん大切な本であるため、処分するかは慎重に検討しなければいけません。しかし本棚などに大量発生しているのであれば、殺虫剤でもすべて駆除できない場合も多いです。そのため本全部または本棚を処分するか検討しましょう。
殺虫スプレーや燻製剤も害虫処理に適しています。特に燻製剤にはピレスロイド系の成分が含まれているものが多いです。殺虫剤と異なり広範囲に広がるため、大量に害虫が発生した時に有効です。ただし殺虫剤と比べると1度の効果は低いため、1週間など期間を開けて再度使用するようにするとより効果は高まります。
ホウ酸団子とはホウ素のオキソ酸を使用した害虫処理用の殺虫剤です。ゴキブリなどへの殺虫効果が高く、害虫駆除に用いられます。ホウ酸は温泉の成分や、目の洗浄など幅広く使用されている成分です。ホウ酸を含めた団子のような餌を害虫が食べることによって死に至ります。
専門業者に依頼すれば、全ての害虫を処理してくれます。本に付着する害虫を3種類挙げましたが、家の中には他にもさまざまな害虫が生息しています。そのため専門業者に依頼すれば、本だけでなく、家の中の害虫も処理してくれるメリットがあります。もちろんコストは割高になってしまうため慎重に検討する必要があります。とはいえ「家の害虫を全て駆除したい!」「本棚に居る害虫を徹底的に駆除したい」という方におすすめです。
本の虫の発生を未然に防ぎたい方は、以下の4つ方法を行いましょう。
本の日当たりの良い場所で開くことで、虫を本から離すことができます。
湿度が高い場所を好む害虫が多いため、常に除湿などを行って適切な湿度を保つことが大切です。
ホコリなどがあると害虫の住処となってしまうため、常に掃除して清掃します。
紙を食べる害虫も多いため、そもそも紙類を減らすことが大切です。
本につく害虫は紙魚などが挙げられますが、殺虫剤や燻製剤、ホウ酸団子などで駆除することが可能です。しかし1度駆除しても再度害虫が発生する可能性もあるため、本記事で紹介した予防・対策を実践しましょう。また予防しても害虫が発生するのであればぜひ当社へご相談ください。
808シティ株式会社 代表取締役社長
足立雅也
大手害虫駆除業者で様々な害虫駆除を体得し、その技術を競う全国大会で優勝実績を持つ。
現場で作業にとどまらず、関連する協会や学会の役員を務めるなど、業界活動にも意欲的で、数々の講義・講演を行っている。
東京・神奈川・埼玉を中心とした関東圏から、
大阪を中心とした関西圏など、広域にわたって対応しております。
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