ドロバチはアシナガバチによく似た外見を持つハチの仲間です。
しかし、アシナガバチの方は、黒よりも黄色の部分が多いのですが、ドロバチは黄色よりも黒の部分の方が多いのが特徴となります。
大きさは、おおむね15mmから30mmです。
この記事では、ドロバチの巣がよく見られる場所や、駆除方法のコツなどについて詳しく解説しますのでぜひ参考にしてください。
目次
ドロバチにはさまざまな種類があります。
種類、外見の特徴、長さ、巣の特徴、習性などを表に一覧表にしてみました。
No. | 種類 | 外見の特徴 | 長さ | 巣の特徴 | 習性など |
1 | スズバチ | オレンジ色 | 18ミリ~30ミリ | 木の枝などに球場の巣を作る | 餌を巣に詰め込む |
2 | ヤマトフタスジスズバチ | 細長いフォルム | 8ミリ~18ミリ | 木の枝などに仕切りのある巣を作る | 餌を巣に詰め込む |
3 | キボシトックリバチ | 黄色く丸い斑紋 | 13ミリ~17ミリ | トックリ状の巣を泥で作る | 餌を巣に詰め込んで入り口をふさぐ |
4 | オオフタオビドロバチ | 黄色い帯のような線 | 10ミリ~21ミリ | 泥を材料にした仕切りのある巣を竹筒などに作る | ・幼虫のまま越冬 ・5~10月にかけて活動 |
5 | ミカドトックリバチ | 2本の黄色い線 | おおむね13ミリ | トックリ状の巣を家の外壁や枯草の茎などに泥で作る | 餌を巣に詰め込んで巣の入り口をふさぐ |
ドロバチは日没になって暗くなるとじっとして動かなくなる性質があります。
反面、明るい日中は活発に行動します。
泥を丸めて巣を作りますが、泥の塊にハチが出入りするための穴が開いているのが特徴です。
木の枝や穴などに巣を作ることもあり、その場合は、木の穴などに泥で仕切りを設けます。
ドロバチは産卵すると、幼虫のためのエサを巣の中に蓄え、蓄え終わったら巣の入口をふさいで幼虫を残したまま巣から旅立ってしまいます。
身の危険を感じたり巣に危害が与えられたりすると、ドロバチは毒針で相手を攻撃することがありますが普段は温厚で人を襲うことはありません。
ドロバチの巣を見つけてもあえて駆除せずに放っておいても問題ありません。
しかし、小さな子供がいる家に巣ができたような場合は、安全のためにも巣を駆除した方がよいでしょう。
日が落ちてから駆除を行うため、見えるようにライトを照らしますが、びっくりしたドロバチがパニックになって攻撃してくることがあります。
赤いセロファンをライトに前もって貼っておくと光に気づかれにくいのでおすすめです。
巣穴の中に殺虫スプレーを15秒程度吹き付け、数分後にヘラなどを使って巣を丸ごと取り除きましょう。
ドロバチを駆除する際の注意点を解説します。
ドロバチは成虫になると巣から立ち去り、秋になると巣を作り産卵し、エサを貯蔵して
入口をふさいで立ち去ります。
卵は9~10月頃に孵化し、冬を過ごし、春になったら巣から旅立っていきます。
そのため、巣から旅立った後がドロバチの巣を駆除するベストなタイミングです。
ドロバチが巣を立ち去る際の行動パターンは、以下の2つに分けられます。
Cタイプ:一度でエサを運び終えて立ち去っていく
Dタイプ:複数回に分けてエサを蓄えて立ち去っていく
Dタイプの場合、立ち去ったと思ったら、まだ巣穴に隠れていたというケースがありますので要注意です。
ドロバチは単独行動をし、身の危険を感じなければ人に攻撃をしかけることはありません。
しかし、間違ってオオスズメバチの巣を駆除しようとすると危険です。
オオスズメバチは攻撃的な性質があり、巣に近づいた人に集団で攻撃をしかけてきます。
ドロバチの巣とオオスズメバチの巣はともに泥でできておりよく似ています。
駆除する際は間違えないように十分に注意しましょう。
駆除業者を選ぶ際のポイントを解説します。
駆除にかかる費用は、場所や巣の大きさなどによって違ってきますので、実査や見積もりが必要です。
巣を駆除された後も、また元の場所に再び新しい巣を作るドロバチがいます。
再発のリスクがあるので、駆除してから一定期間無料保証のある業者を選定しましょう。
駆除業者には全国展開している業者と地域密着型に分類されます。
どちらが自分に合っているのかを、予算を含めて検討する必要があります。
A:全国展開している業者
・メリット:大半のエリアはカバーしている
・デメリット:事業所が近場にないことがある
B:地域密着型の業者
・メリット:きめ細かなサービスが可能
・デメリット:対応エリアが狭いので住所によっては対応してもらえない
特に刺激を与えなければ、ドロバチの巣があったとしても問題はありません。
しかし、小さなお子様がいるような家庭では、安全のために駆除した方がよいでしょう。
成虫が巣から立ち去った後のタイミングなら、自分自身で駆除することもできます。
しかし、普段は温厚なドロバチも、自身や巣の危険を感じたら攻撃に転じてくることがあるので、除去作業は常に危険を伴うものです。
安全にしかもスピーディーにドロバチの巣を除去したい場合は、ためらいなく専門業者に駆除を依頼することをおすすめします。
808シティ株式会社 代表取締役社長
足立雅也
大手害虫駆除業者で様々な害虫駆除を体得し、その技術を競う全国大会で優勝実績を持つ。
現場で作業にとどまらず、関連する協会や学会の役員を務めるなど、業界活動にも意欲的で、数々の講義・講演を行っている。
東京・神奈川・埼玉を中心とした関東圏から、
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