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トコジラミは旅行先のホテルや旅館で遭遇することが多く、体長0.5~0.8cm程度で赤褐色の丸みを帯びた見た目が特徴です。
トコジラミの発生時期は6~9月といわれていますが、日本では冬場も暖房が使用されているため、室内であれば1年中生息できます。
暗くなってから活動を始めるトコジラミは、布団を敷く場所やベッドの周辺、カーペットの下に潜んでいます。また、小さく平たい身体をしているため、畳の隙間や引き出しの裏側に隠れている事も少なくありません。
ダニの大きさは0.3~0.6mm程度で、身体が非常に小さいため、肉眼でダニを確認することは不可能に近いです。ダニを肉眼で見た場合、小さな白い点のようにしか見えません。
ダニは、人のフケや食べカスをエサとしており、畳や寝具で発生することが多いです。高温多湿の環境を好むため、主に6~9月に活動しています。冬場でも暖房を使用し、結露が生じて高温多湿になるとダニが発生する可能性があります。
トコジラミとダニは、どちらも小さく刺されるとかゆみなどの症状があらわれることから、違いが分からない方も少なくありません。しかし、トコジラミとダニは全く違う生物です。
ここからは、トコジラミとダニの違いを解説します。
トコジラミとダニでは、刺す場所が全く異なります。トコジラミは、半袖や半ズボンなどを履いているときに、肌が露出している場所を狙って刺します。
しかし、ダニは肌が露出していない脇の下や腹部などの柔らかい場所を狙うのが特徴です。肌が露出しているところを刺された場合はトコジラミ、露出していないところを刺されたらダニと考えて良いでしょう。
トコジラミ、ダニともに刺された場合は痒みなどの症状があらわれます。
トコジラミに刺された場合の痒みは、アレルギー反応によるものです。そのため、トコジラミに初めて刺された場合、痒みを全く感じない方も少なくありません。しかし、アレルギー反応で痒みが生じた場合、激しい痒みが1〜2週間程続きます。
一方、ダニに刺されたときの炎症は非常に強く、激しい痒みを伴います。症状だけではどちらに刺されたか判断することが難しいため、病院で診察を受けて必要な薬を処方してもらいましょう。
トコジラミとダニでは、予防方法が異なります。トコジラミは外から室内に持ち帰ることで発生するため、部屋を清潔にしていても意味がありません。トコジラミの発生を予防するためには、持ち込まないということが大切です。
旅館やホテルに宿泊するときは、部屋にトコジラミがいないか確認しておきましょう。また、チェックアウトするときも身体にトコジラミが付着していないか確認することが大切です。
ダニは畳やねずみから発生して室内に入り込みます。室内に入り込んだダニは、高温多湿でフケや皮脂などのエサがある場所に発生します。
特に寝具に繁殖しやすいため、シーツや枕カバーを定期的に洗い、清潔な状態を保つことが大切です。カーペットなど洗濯できないものは、外で干したり掃除機でダニを吸い取って繁殖を予防しましょう。
トコジラミとダニは、予防方法だけではなく駆除方法も異なります。
トコジラミを駆除したい場合は、トコジラミに効果のある成分を含んだ殺虫剤を使用しましょう。また、肌に触れないようにガムテープや掃除機で駆除することも可能です。
ダニを駆除する場合は、ダニが発生しやすい寝具やカーペットを熱などで乾燥させる必要があります。外で天日干ししたり、コインランドリーの高温乾燥機を活用しましょう。
その後、ダニ駆除用の燻煙剤を部屋に散布し部屋に残ったダニを駆除します。ダニの死骸を吸い込むとアレルギー反応があらわれる可能性があるため、最後はダニの死骸を掃除機で吸い取りましょう。
トコジラミとダニの違いについて、詳しく解説しました。
トコジラミとダニは、刺す場所は異なりますが、どちらも激しい痒みがあらわれるため、症状から区別することは困難です。
予防方法や駆除方法も異なるため、正しい方法でトコジラミとダニを予防・駆除しましょう。
808シティ株式会社 代表取締役社長
足立雅也
大手害虫駆除業者で様々な害虫駆除を体得し、その技術を競う全国大会で優勝実績を持つ。
現場で作業にとどまらず、関連する協会や学会の役員を務めるなど、業界活動にも意欲的で、数々の講義・講演を行っている。
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