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チャタテムシは、世界中に2000種類以上生息しており、日本には約10種類のチャタテムシが生息しています。日本でよく見かける種類は、ヒラタチャタテムシです。
チャタテムシは日本全国に生息しており、夏から秋にかけて発生します。約1.5mmほどの褐色の体が特徴です。
チャタテムシはジメジメとした湿気のある場所を好みます。カビをエサとしているため、部屋の湿度に注意しなければなりません。
また、段ボールの中芯と呼ばれる部分に付着して、家の中に侵入します。段ボールは室内に放置せず、開封後はすぐに玄関先や外に出しておきましょう。
人を噛むこともなく、毒も持っていませんが、虫が繫殖した食品を食べてしまうと、アレルギー反応が起こり、喘息などを発症する可能性があります。
また、チャタテムシをエサとしているツメダニも発生します。ツメダニに噛まれると、かゆみや皮膚炎などを引き起こすことがあります。
チャタテムシは湿度が高ければ、大量発生してしまう可能性があります。ここからは、チャタテムシが発生しやすい場所を紹介します。
チャタテムシは古本に発生する可能性があります。本を製本するために使用するノリをエサとしているため、読まなくなった本を放置すると大量に発生します。
また、押し入れは暗く湿気がたまりやすい場所です。読んでいない本がある本棚や湿度の高い押し入れには注意しましょう。
チャタテムシは畳を好む習性があるため、畳のある和室には注意しなければなりません。特に、畳の上にしかれたカーペットは、大量発生に繋がるため注意が必要です。湿度の高い場所をつくらないためにも、畳の上には物を置かないようにしましょう。
カビやノリだけではなく、ビスケットやスナック菓子もエサにします。そのため、ビスケットやスナック菓子を置いているキッチンにも発生する可能性があります。
流し台にスナック菓子などを放置すると、大量発生に繋がるため注意しましょう。
大量発生してしまった場合でも自分で駆除できますが、発生場所によって駆除方法が異なります。
ここからは、簡単にできる駆除方法を解説します。
押し入れや隙間などの手が届かない場所に発生した場合は、殺虫スプレーを利用しましょう。チャタテムシに直接スプレーするだけで、簡単に駆除できます。
殺虫スプレーを利用して駆除する手順は以下のとおりです。
1.部屋を換気する
2.直接スプレーする
3.死骸を処理する
殺虫スプレーは、必ず部屋を換気した状態で利用してください。また、ある程度の距離を保った場所からスプレーを噴射することが大切です。
至近距離から噴射すると、死骸が遠くに飛んでしまう可能性があります。しっかりと死骸を処理する必要があるため、注意しましょう。
押し入れなどに大量発生した場合は、くん煙剤の使用がおすすめです。ダニに有効的なくん煙剤を使えば駆除できます。
くん煙剤を利用して駆除する手順は以下のとおりです。
1.窓やドアなどを閉めて密室状態をつくる
2.電化製品にカバーをかける
3.説明通りにくん煙剤をたく
4.部屋を換気する
5.死骸を処理する
くん煙剤を使用する場合は、密室状態を作ることが大切です。また、くん煙剤を使用した後はしっかりと部屋を換気し、チャタテムシの死骸を粘着テープなどで集めてください。
また、液晶テレビやゲーム機などが室内にある場合は、カバーをかけて故障を防ぎましょう。
古本などに発生した場合は、天日干しで駆除できます。
天日干しで駆除する手順は以下のとおりです。
1.古本を黒いビニールに入れる
2.日の当たる場所で天日干しする
冬の気温が低い日や日が当たらない日に天日干ししても、チャタテムシをしっかりと駆除することはできません。気温が高い晴れの日に天日干ししましょう。
衣類に発生した場合は、コインランドリーの乾燥機にかけて駆除しましょう。約60度で30分以上乾燥機にかけると駆除できます。
コインランドリーを利用できない場合は、古本と同様に、衣類を黒いビニールに入れて天日干ししましょう。
チャタテムシが発生する原因や大量発生した場合の対処方法について、詳しく解説しました。段ボールなどの隙間に付着して室内に侵入し、台所や押し入れなどの湿度の高い場所に発生します。
人に危害を加えることはありませんが、チャタテムシが繁殖した食品を口にすると、アレルギー反応などが起こる可能性があります。室内に大量に発生してしまった場合は、殺虫スプレーやくん煙剤を使用して駆除しましょう。
808シティ株式会社 代表取締役社長
足立雅也
大手害虫駆除業者で様々な害虫駆除を体得し、その技術を競う全国大会で優勝実績を持つ。
現場で作業にとどまらず、関連する協会や学会の役員を務めるなど、業界活動にも意欲的で、数々の講義・講演を行っている。
東京・神奈川・埼玉を中心とした関東圏から、
大阪を中心とした関西圏など、広域にわたって対応しております。
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