アリが自宅の中に入ってきたり、ウジャウジャと大量に群がる様子を目の当たりにしたりすると、不快感を覚える人は少なくないでしょう。
808シティでもアリの駆除に関する相談を受けることが少なくありませんが、お客さまご自身で駆除することも可能です。
ただ、駆除のやり方を間違えると翌年もアリに悩まされることになるかもしれません。
今回は、アリの駆除をご自身で行う際のポイントや注意点をはじめ、プロの駆除業者に依頼するとどう違うのかなどを解説します。
目次
アリの活動期間は主に春から秋までです。
なかには自宅でアリを発見し、「冬になったらいなくなるだろう」と思う方もいるでしょう。
しかし、冬になってもいなくならず、むしろアリの数が増えるというケースは珍しくありません。
市販の殺虫剤を使えば、個人の方でもアリを駆除することは可能です。
ただ、誤った方法で駆除を試みても、アリの根絶には至らない場合もあるため、ここで紹介するポイントを把握しておきましょう。
アリを駆除するための市販薬は、ホームセンターや薬局などで手に入れられます。
定番の駆除方法として挙げられるのは、「ベイト(毒餌)剤の設置」と「スプレー(エアゾール)の噴霧」「粉剤・粒剤の散布」の3つです。
どれか一つの方法を行うのではなく、複数を組み合わせることで駆除の効果を高められるので、それぞれの違いを押さえておきましょう。
【スプレー(エアゾール)の噴霧】
アリの巣やアリに対して殺虫効果のあるスプレーを噴射する駆除方法です。
基本的に即効性のある薬剤を使用する場合が多く、手軽に使用できるのが特徴的です。
【毒餌(ベイト)剤の設置】
殺虫成分の入った餌をアリの通り道に設置し、巣に持ち帰らせることで効果を発揮します。
ほかのアリや幼虫、女王アリに殺虫効果が伝播していくのが特徴的で、巣穴を特定できていなくても駆除できる可能性が高いです。
【粉剤・粒剤の散布】
屋内や建物の外周に粉状・粒状の薬剤をまくことで、アリが触れた際に殺虫効果を発揮する方法です。
スプレータイプのような即効性はありませんが、アリの駆除だけでなく室内への侵入を防ぐことができます。
ベイト剤や粉剤・粒剤などを組み合わせることでアリを駆除できますが、なかには効果がうまく出ないことがあります。
というのも、国内には約300種類のアリが生息しており、種によって効果的な駆除方法が異なるためで
す。
例えば、国内に生息するアリの90%以上が糖質を好むと言われているため、市販のベイト剤は糖質をベースにしたものがほとんどです。
しかし、糖質よりもタンパク質を好む種類のアリもいるので、ベイト剤のように食べることで効果が発揮される殺虫剤では効率が悪くなってしまいます。
また、種類だけでなく季節にも注意が必要です。
アリは初夏から真夏にかけて活発に行動するために糖質を多く摂ろうとしますが、越冬する時期には脂質を好む場合があるので、時期によっては糖質の餌に見向きもしないケースも珍しくありません。
このほか、真夏から秋にかけてスプレーや粉剤を使った駆除をしても、効果が出ない可能性があります。
目に見えるアリは全体のごく一部なので、殺虫スプレーで一時的に駆除できたとしても次から次に現れ、駆除しきれないまま冬を迎えることもあるのです。
そして、冬になってしまうとアリの動きが鈍くなってしまいます。
完全に駆除するためには次の春まで待つ必要があり、アリの発生に再び悩まされることになるでしょう。
ヒアリのように毒針で刺されるといったような注意が必要な場合を除いて、「ただのアリでしょ?」と油断している人は少なくありません。
しかし、アリの発生を放置していると、思わぬ被害に遭う可能性があります。
例えば、アルゼンチンアリは全長2.5mmほどの小さなアリですが、赤ちゃんの口の周りに付着したミルクや水分を狙って大量に群がる場合があります。
また、畑で育てているキャベツや大根をアリが全て食べてしまうケースもあり、農業被害も見逃せません。
ほかにも、飲食店で料理にアリが群がってしまいお客様に提供できなくなったり、印刷中の書籍に羽アリが混入して本がダメになってしまったりと、さまざまな場所でアリによる被害が発生しています。
ホテルや旅館でも客室にアリが出没してしまい、客室が使えなくなる状況で駆除費用をまかなうとなると、経済的損失も大きくなるでしょう。
このように、アリの発生は深刻な被害につながる可能性があるため、屋内で発見した場合は早急に対処するのがおすすめです。
アリ駆除の手順や使用する薬剤などは業者によって異なりますが、808シティでは下調べと準備を徹底したうえで駆除計画を立てます。
特にイエヒメアリやアルゼンチンアリのように、殺虫剤で刺激を与えることで女王アリが増える性質を持つ種もいるため、アリの種類を見分けることを重視しています。
また、屋内と屋外に同じアリがいるのかどうか、どこに薬剤を散布するのかなど、現地調査も実施。
そして、殺虫剤や薬剤の種類を選定したうえで防除計画を立て、見積書の作成・ご提案をさせていただいています。
お客様のなかにはご予算の都合が合わない方もいるので、お客様に駆除方法をお教えして出張費などのコストを抑えるご提案も可能です。
アリの見極めや効果的な薬剤の選定はプロの業者でなければ判断が難しいため、アリの被害に悩まされている方は、ぜひ駆除業者を頼ってみてください。
アリの駆除は、適切な時期と方法を選ぶことが重要です。
市販の殺虫剤を活用して個人で駆除することも可能ですが、アリの種類や生態を理解しないと効果が得られない場合もあります。
特に、ベイト剤の選び方や駆除を行う季節を誤ると、かえってアリの増殖を招くこともあるため注意が必要です。
また、アリは不快なだけでなく、食品への被害や建物の安全性にも影響を及ぼす可能性があるため、発生を放置せず早めに対策を講じることが大切です。
確実にアリを駆除したい方は、害虫・害獣駆除の実績豊富な808シティまでご相談ください。
個人宅はもちろん、ホテルや旅館、飲食店など、お客様一人ひとりのご状況に合わせた最適なご提案をさせていただきます。
【足立雅也 プロフィール】
808シティ株式会社 代表取締役社長。
大手害虫駆除業者で様々な害虫駆除を体得し、その技術を競う全国大会で優勝実績を持つ。
現場での駆除作業にとどまらず、関連する協会や学会の役員を務めるなど業界活動にも意欲的。
日本全国で数々の講義・講演を行っており、トコジラミの講演数は200を超える。
「トコジラミ研究会」のメンバーとして、『トコジラミ読本』(日本環境衛生センター・2013年出版)を監修。
東京・神奈川・埼玉を中心とした関東圏から、
大阪を中心とした関西圏など、広域にわたって対応しております。
どの地域の方も、まずはご相談ください。
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