アメリカを中心とした海外で多いとされるトコジラミによる被害。
実は日本でも、海外から侵入してきたトコジラミによって、既に被害が広がっていると言われています。
今後、さらに身近になってくるトコジラミの被害を拡大させないためにも、トコジラミによって引き起こされる症状や、トコジラミの駆除方法を把握しておきましょう。
目次
トコジラミは名前には「シラミ」が入っていますが、実はシラミではありません。カメムシの仲間に分類され、南京虫とも言われます。
すばやく動きまり、吸血をするのがトコジラミの特徴です。さらに、触れると悪臭を発し、生涯200個から500個の卵を産みます。
そんなやっかいなトコジラミによって生じる症状とはどのようなものなのでしょうか。
トコジラミは人が寝静まった深夜、ベッドや絨毯の裏から這い出してきて、吸血します。
春から秋の暖かいシーズンに多く活動し、主に人の腕や首回り、脚などの肌が露出している部分を刺します。初めて刺されたときは、それほど痒みは生じません。
しかし、2回目に刺された場合は、紅斑(皮膚表面に発赤を伴った状態)が出来てしまいます。
抗体が作られるためです。そして、数日後に強烈な痒みが。
あまりにも強烈な痒みのため、質の良い睡眠がとれなくなり、精神障害を生じてしまう方もいます。
また、皮膚を掻きすぎて傷口を化膿させてしまう場合も。
蚊の数倍と言われる痒みは、仕事や勉強の集中力を全く出せない状態にしてしまいます。
家庭でのトコジラミの被害も問題ではありますが、宿泊施設ではさらに深刻な問題になっています。
現代はSNSの時代。
トコジラミで被害を受けた宿泊客がすぐに噂を広めてしまいます。
実際、2004年に日本の旅館にてトコジラミの被害にあった宿泊客が訴訟を起こし、旅館側が賠償を支払う事例がありました。
風評被害を考えると、被害額はさらに大きなものになるため、決して無視できない問題になっています。
近年日本で被害を出しているトコジラミは海外から持ち込まれたものであると言われています。
では、自宅でトコジラミが発生する原因は何なのでしょうか。
トコジラミが発生する一番の原因は、人が持ち込むことです。トコジラミはハネがないので飛ぶことは出来ません。
一日の移動距離も30メートルくらいです。そのため、トコジラミが自ら移動して人の家に入り込むことは考えづらく、人の荷物に紛れて家に入り込んだと考えるのが妥当です。
近年、海外の観光客が訪れた宿泊施設でトコジラミの被害が報告されています。
トコジラミが大量発生している国から訪れた観光客の荷物に紛れ込んでいたものが宿泊施設で繁殖をしてしまったものと考えられます。
海外から持ち込まれた家具に紛れ込んでいたケースもあります。中古の家具や、海外製の家具を購入するときは注意が必要です。
ソファーやベッドは特にトコジラミが入り込みやすいです。
トコジラミは人やものに付着して家に持ち込まれたものが繁殖していきます。
清潔にしていれば発生しないというわけではないので、まずは家に持ち込まないことが大切です。
とは言っても、生活をしていればいつ家に持ち込んでしまうか分かりません。
そこで、トコジラミを発見したときの駆除方法を解説していきます。
トコジラミを発見したら、市販の殺虫剤で駆除を試みる方がいます。しかし、トコジラミには一般的な殺虫剤は効きません。
専門の薬剤による駆除が必要です。
またトコジラミは日中、壁や家具の隙間やベッドの裏に隠れているので、普通に殺虫剤を使用しても効果が薄いです。
殺虫剤によるトコジラミの駆除には専門的な知識が必要になります。
トコジラミは熱に弱いです。摂氏50度以上の高温が効果的で、スチームクリーナーを使用して駆除を行います。
マットレスやソファーなどに直接当てて、殺虫していきます。また、衣類は熱湯で洗濯することが効果的です。
熱風乾燥機も効果ありです。
目の細かいカバーで、マットレスのスプリングを包み込む方法や、ベッドの足元に容器型トラップを敷く方法です。
スプリングを包み込む方法は、マットレス内にトコジラミが浸入するのを防いだり、侵入したトコジラミを外に出さなかったりなどの効果があります。容器型トラップはトコジラミがベッドを這い上がってくるのを防ぎます。
トコジラミは夜間に活動します。刺されても痒みが出るまでには時間差が生じるため、普通の方では見つけるのは困難です。
見つけたとしても、自分で全てを駆除するのは至難の業です。昼に殺虫剤をしてもトコジラミは隠れているため効果は薄く、スチーマーを使用しても熱に弱い家具では使えませんし、ソファーの裏に隠れているトコジラミには熱は届きません。
そのため、トコジラミの駆除は、害虫駆除専門業者へ依頼するのがおすすめです。
自分で駆除してもうまく数を減らすことが出来ないと、すぐに繁殖して増えてしまいます。
被害を少なくするためにも、早めに専門業者にお願いしましょう。
トコジラミに刺されると紅斑が出来てしまいます。痒みも強烈で、精神障害に繋がる恐れも。
そして、トコジラミが宿泊施設などで発生すると経済的な被害ももたらしています。
特にSNSの時代では、一人にでも悪い印象を持たれてしまうと、すぐに拡散してしまう恐れがあります。
トコジラミは自力で駆除することも出来ますが、効果は薄いです。
プロに依頼すると専門的な薬剤や、トコジラミの習性を熟知した効果的な駆除を行ってくれます。
原因不明の痒みを感じたら、トコジラミが発生していないかを確認し、発見した場合は
プロの力を借りて完全にトコジラミを駆除してしまいましょう。
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