テントウムシの仲間「テントウムシダマシ」という種類をご存じですか?ダマシと付く通り、テントウムシに見た目がそっくりな昆虫です。しかしテントウムシはアブラムシを食べるのに対し、テントウムシダマシは植物の葉を食べてしまいます。テントウムシダマシは、農家さんや家庭菜園を楽しまれる方にとって天敵の害虫なのです。大量発生させないために、テントウムシダマシの卵を探して駆除するようにしましょう。
今回は、テントウムシダマシの卵の見分け方と特徴についてご説明します。
目次
テントウムシダマシは、テントウムシとどのような違いがあるのでしょうか?見た目に関してはテントウムシとそっくりです。テントウムシムシダマシと呼ばれていますが、正式名称は「ニジュウヤホシテントウ」といいます。テントウムシは日本にだいたい200種類いるとされ、テントウムシダマシはそのうち8種類くらいと言われています。
子供にも人気でよく見かけるナナホシテントウは、アブラムシやハダニなどを食べる肉食性なので、農家やガーデニングをされる方にとっても益虫となります。反対にテントウムシダマシは植物の葉っぱが大好物な草食性なので、私たちにとっては野菜が育たなくなるため害虫となります。また、ナナホシテントウなどの肉食系のテントウムシは体内に毒性分を保持し、捕食者から身を守ることができますが、草食系のテントウムシダマシは毒を持っていません。
そのため、テントウムシに似せたボディを持つことで敵をだまし、食べられないように身を守っているそうです。賢いですね。可愛いテントウムシとは違い、テントウムシダマシは草食性なので、人間にとっては害虫で駆除の対象となる虫だということがわかります。
害虫であるテントウムシダマシの見た目の特徴をご紹介します。テントウムシにそっくりですが、よく見るとちゃんと違いがあります。テントウムシダマシを駆除する前によく確認してください。成虫のテントウムシダマシは、テントウムシと同じように黒色の斑点があります。しかしその斑点の数が違います!テントウムシダマシ(ニジュウヤホシテントウ)は、その名の通り28の斑点がついており、体は赤ではなく褐色です。そして体全体が短い毛で覆われており、テントウムシのようなツヤがないのが特徴です。
テントウムシダマシは卵の段階できっちり駆除できたら、増えずに済むので安心ですよね。成虫と同じようにテントウムシダマシの卵も、テントウムシの卵との違いがあります。テントウムシダマシは、まとめて卵を産みます。卵は、大きさ1〜1.5mmほどの黄色く細長い形をしていて、卵から毛が生えています。
テントウムシの卵は大きさ1.5mmほどで、ラグビーボールのような形をしていて、毛は生えていません。卵から毛が生えていればテントウムシダマシの卵なので、見分けやすいですね。ちなみにテントウムシダマシの幼虫は、背中にトゲが生えたタワシのような形で、成虫と同じくらいの大きさです。
草食性のテントウムシダマシは、いつどこで産卵するのでしょうか?それを知ることによって、その時期に植物の周りにテントウムシダマシがいないか確認して対策を行えます。
テントウムシダマシが好む植物は、ナス・キュウリ・トマト・ジャガイモ・トウガラシ・ピーマン・エダマメ・ゴボウ・ハクサイなど、たくさんあります。どれも私たちがよく食べる美味しい野菜ばかりですね。それだけでなく庭木の草花の葉っぱなども幅広く食べてしまいます。テントウムシダマシは、天敵に見つからないように、葉っぱの裏にたくさんの卵を産みつけます。
テントウムシダマシの成虫は、越冬して4月頃から活発に活動し始めます。春先はジャガイモの新芽を食べて、産卵をした後、さらにナスやキュウリなど他の野菜の葉っぱを食べに行きます。ジャガイモ・ナス・キュウリを近くで栽培すると、テントウムシダマシが大量発生しやすいので、それぞれ離して植えることをおすすめします。
テントウムシダマシは繁殖力が強く、幼虫も成虫と同じように葉っぱを食べながら6~7月にかけて成虫になるので、夏は放っておくとさらに被害が増してしまいます。テントウムシダマシの被害は成虫と幼虫を合わせて4~10月まで続くので、冬以外はいつでも気を付ける必要がありますね。
テントウムシダマシは、放っておくと大量発生してしまいます。その結果、植物が育たずしっかりした野菜ができなかったり、枯れてしまったり、穴だらけの葉っぱが増えて見た目が悪くなったりしてしまいます。被害を抑えるには、頻繁にテントウムシダマシを駆除しなければいけません。どんな方法があるでしょうか?
「葉っぱが食べられているな」と感じたら、まずは自分でテントウムシダマシがいないか探しましょう。そして、手作業で成虫や幼虫を取り除いて、葉っぱの裏も確認します。卵があれば葉っぱごと取り除きます。地味な作業ですが、被害を小さくできるので頻繁にチェックしてください。防虫ネットかトンネルをはって、テントウムシダマシが侵入できないように対策をすることもできます。
テントウムシダマシを寄り付かせないため、また処分するために、薬剤を使うことができます。殺虫剤を使うときには、害虫のテントウムシダマシ用を使うようにして、益虫のテントウムシには被害が出ないものを選ぶようにしましょう。殺虫剤を使うタイミングは、成虫と幼虫が活動し始める5月頃から、1週間おきに2〜3回定期的に撒くようにしましょう。
可愛いテントウムシと瓜二つですが、害虫であるテントウムシダマシの特徴や駆除の仕方についてご紹介しました。
テントウムシダマシの特徴は
テントウムシダマシを放っておくと、野菜が育たなくなったり、穴だらけの葉っぱで見た目が悪くなったりします。テントウムシダマシや卵の特徴をよく覚えて、定期的にチェックして、手で取り除いて駆除するようにしましょう。テントウムシダマシ用の殺虫剤も使うことができます。すでに被害が大きくお困りの場合は、害虫駆除の業者に相談しましょう。「808シティ株式会社」まで、ぜひお問い合わせください。
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