人間に被害を及ぼす害虫の一つに「マダニ」がいます。
しかし、マダニとは異なるマダニに似た虫も結構いて、区別するのが難しい場合もあります。
みなさんの中にも、小さな虫に遭遇して「これってマダニかな?」と疑問に思った経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
効果的な害虫対策を行うには、対象となる虫の種類や生態を正しく理解することが大切です。
この記事では、マダニによく似た虫として、「ツツガムシ」「シバンムシ」「カツオブシムシ」の3種類をピックアップし、その生態や対策について分かりやすく解説します。
目次
最初にご紹介するマダニに似た虫は「ツツガムシ」です。
ツツガムシは、一体どのような虫なのでしょうか?
その生態と対策をみていきましょう。
ツツガムシはダニの一種で、北海道や沖縄など一部地域を除き日本全国に生息し、野山や河川で生活しています。
ツツガムシが人間に被害を及ぼすのは、春から初夏又は秋から冬にかけての幼虫の時期です。
幼虫の体長は0.2mmほどと非常に小さいため、肉眼で見つけることは困難です。
人の体の柔らかい部分(脇の下・内腿・下腹部など)を好んで刺し、血液ではなく体液を何時間もかけて吸います。
傷みやかゆみはほとんどなく、無毒なツツガムシの場合は、刺された箇所が赤くなっても数日で跡が消えます。
ただし、ツツガムシ病の病原体を持つ有毒なツツガムシに刺されると、食欲不振や発熱などの風邪に似た症状が出るため、早急に医師の診察を受けてください。
ツツガムシは基本的に野外に生息しているため、ツツガムシが生息する場所に立ち入らないことが一番の対策になります。
ツツガムシの注意喚起の標識がある場所には入らないようにしましょう。
ですが、山菜取り・農作業・ハイキングなどでこうした場所に行かれる場合もあるでしょう。
そうした場合には、次のような対策を行ってください。
・長袖・長ズボン・長靴・手袋などを着用し、肌の露出を極力少なくする。
・肌が露出している部分には忌避剤(ディート剤)を塗る。
※体質に合わない場合があるため注意が必要です。
・草地・芝・河川敷・雑木林・野山などでは座ったり横になったりしない。上着や荷物も置かないようにする。
・帰宅後は着ていた服を洗濯し、入浴する。
次にご紹介するマダニに似た虫は「シバンムシ」です。
シバンムシは漢字では「死番虫」と書き、なんだか恐ろしいイメージですが、実は人間を刺したり血を吸ったりすることはありません。
しかし、何でも食べるシバンムシは深刻な食害を及ぼすおそれがあるため、生態を知り、しっかりと対策を行いましょう。
シバンムシの中でもっともメジャーなのが「タバコシバンムシ」です。
タバコシバンムシは体長が2~3㎜ほどで、日本全国に生息しています。
冬眠はせずに幼虫のまま越冬し、5月頃から成虫として活動を始めます。
シバンムシは乾燥した食品類を好むため、キッチンの周辺で見つかることが多いです。
パスタやそうめんなどの麺類の包装を破って中に侵入したり、米びつに入り込んだりするなど、食害を引き起こします。
シバンムシは殺虫剤を使えば、簡単に駆除することができます。
ただし、表に出ているシバンムシをその都度駆除するだけでは、その場しのぎの対応にしかなりません。
根本的に駆除するには、発生源を見つけて根元を断つことが重要です。
シバンムシが付着してしまった食品類は、捨ててしまいましょう。
また、シバンムシの発生を予防するには、次の対策を行ってください。
・小まめに掃除を行い、段ボールなどは捨てる。
・食材は冷凍庫に入れる。
・常温で保存している食材は瓶や缶に入れる。
・家の周辺にある木材を片付け、粉タイプの殺虫剤をまいておく。
最後にご紹介するマダニによく似た虫は「カツオブシムシ」です。
ちょっと変わった名前ですが、衣料品や乾燥食料に被害を及ぼす害虫なので、しっかり対策を行いましょう。
カツオブシムシは日本全国だけでなく、世界各地にも広く分布しています。
カツオブシムシという名称はカツオ節を好んで食べることに由来し、カツオ節がない場合は、乾燥食品や衣料品などを食べる被害を引き起こします。
代表的なカツオブシムシである「ヒメマルカツオブシムシ」の体長は2.5mmほどで、白と茶色のまだら模様が特徴です。
幼虫は越冬し、3~4月頃にさなぎとなり、20~30日で羽化します。
カツオブシムシは屋外から侵入します。
外に干している洗濯物にカツオブシムシが付着していた場合、そのまま取り込むと室内に侵入されてしまいます。
洗濯物を取り込む際には、カツオブシムシが付着していないかをチェックしましょう。
カツオブシムシは殺虫剤で駆除することが可能です。
衣類への被害を防止するには、タンスやクローゼットの中に防虫剤を置くなどの対策を行ってください。
以上、マダニに似た虫の生態とその対策について解説しました。
ツツガムシは基本的に屋外に生息しているため、生息場所に入る際には肌の露出を極力少なくして、地面に直接座ったり横になったりしないようにしましょう。
シバンムシとカツオブシムシはどちらも殺虫剤で簡単に駆除することができますが、極力室内への侵入を防止することが大切です。
自分で対処することが困難な場合は、信頼できる専門の業者に対策を依頼してくださいね。
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808シティ株式会社 代表取締役社長
足立雅也
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