蜂の巣の駆除は危険な作業ですが、巣作り初期の小さいものであれば自分で対応できる場合もあります。
ただし、自分で行っても問題ないかどうかを判断するには、蜂の巣に関する正しい知識や安全に駆除するためのポイントを押さえなくてはなりません。
例えば、小さい蜂の巣であってもスズメバチのものである可能性もあります。
当然、スズメバチの巣を自分で対処するのは非常に危険です。
この記事では、小さい蜂の巣の種類を見分ける方法・駆除の方法や最適な時間帯・駆除料金の相場について分かりやすく解説します。
目次
初期段階の小さい蜂の巣なら自分で駆除できます。
しかし、「小さい」といっても、一辺が10cm未満のものに限ります。
大きさが10cmを超えた巣では働き蜂の数が急激に増えているため、自分で駆除するのは危険です。
無理に自分で駆除しようとすると、多数の働き蜂が一斉に襲い掛かってくる可能性があるためです。
大きさが10cm以上の蜂の巣については、自分では駆除せず、業者に相談しましょう。
また、蜂の巣の大きさだけでなく、「位置」も重要です。
蜂の巣が背伸びをしなくても手が届く範囲にあり、かつすぐに逃げられるスペースがあることが条件です。
蜂の巣が小さくても、手が届かず、逃げるスペースがない場合は、自分で駆除するのは控えましょう。
小さい蜂の巣を自分で駆除する方法をご紹介します。
・防護服
・厚手の軍手や革手袋
・防蜂ネット
・長靴または革製の丈夫な靴(サンダルはNG)
・駆除スプレー(合成ピレスロイド系成分が含まれているもの)
・長い棒
・バケツ
・ゴミ袋
・懐中電灯(夜間の作業で使用)
➀蜂に刺されない服を着用する
駆除に入る前の準備として、蜂に刺されない服を着用します。
防護服があればベストですが、ない場合は上下とも厚めのゴム合羽で代用してください。
また、袖口や襟に隙間がない厚手の長袖シャツの上からウィンドブレーカーを着用するのもおすすめです。
黒は蜂を引き寄せてしまうため、できる限り白または白に近い色の服を選びましょう。
頭部の保護は防蜂ネットがもっとも安全ですが、用意できない場合は頭にタオルを巻いた上で厚手の帽子やヘルメットをかぶり、目をゴーグルで保護してください。
首にはタオルを巻き、手には厚手の軍手や革手袋を着用しましょう。
足はズボンの裾を長靴にかぶせて紐でしっかりと縛り、蜂が入り込まないようにします。
➁巣から少し離れた位置から駆除スプレーを吹きかける
巣から2~3mほど離れた位置から、巣を目がけて駆除スプレーを吹きかけます。
巣から蜂が飛び出し大きな羽音を鳴らしますが、しっかりと防護していれば大丈夫です。
そのまま最低でも3分は駆除スプレーを吹きかけ続けます。
途中で駆除スプレーが足りなくならないように、大容量のものを使うか、数本のストックを用意しておきましょう。
➂巣の近くで駆除スプレーを吹きかける
蜂の勢いが衰えてきたら徐々に巣に近付き、近くから駆除スプレーを吹きかけます。
殺虫成分が効いて蜂の動きが鈍っているため、ひるむことなく巣の至近距離から駆除スプレーを吹きかけ、巣に残っている蜂を駆除します。
④長い棒を使用して巣を地面に落とす
巣の下にゴミ袋をかぶせたバケツを用意し、そこに長い棒を使って巣を落とします。
巣を落とした際に残りの蜂が襲い掛かってきても、慌てずゆっくりとその場から後退しましょう。
⑤蜂の巣を入れたゴミ袋の封を閉じる
蜂の巣を入れたゴミ袋にとどめの駆除スプレーを吹きかけてから、しっかりと封を閉じます。
蜂は死んでも針の部分が反射的に動く場合があるため、蜂の死骸にむやみに触れないようにしましょう。
以上で駆除作業は完了です。
一連の作業が終わったら、蜂の巣のあった場所に駆除スプレーをかけておくと、蜂が戻ってきて再び同じ場所に巣を作るのを防止できます。
駆除後1週間ほど同じ場所に駆除スプレーをかけ続けるとより効果的です。
蜂は暗くなると活動が鈍るため、駆除作業は夕方から夜間に行うのがおすすめです。
この時間帯には働き蜂たちが巣に戻っているため、蜂の巣を一網打尽にできます。
ただし、暗いと巣がよく見えないため必ず懐中電灯を用意しましょう。
蜂の巣駆除では、巣の大きさだけでなく、どの種類の蜂の巣なのかを見極めることも重要です。
小さな蜂の巣でも、スズメバチの巣であれば非常に危険だからです。
ここでは、特に被害の多い「スズメバチ」「アシナガバチ」「ミツバチ」の巣の特徴をご紹介します。
・初期の見た目はお椀を逆さにしたような形
・中期の見た目は丸底フラスコを逆さにしたような形
・完成形はボール型の球体
・大きい場合は直径が50cmほど
・色は茶色でマーブル模様
・基本的に入口が一つしかない
・形状はシャワーヘッドのような半円形
・色は薄めの灰色や薄めの茶色
・半円形なため巣にいる幼虫やサナギがよく見える
・平面の板状で下に垂れ下がっている
・板状の巣が何枚も重なって大きくなる
・初期は白っぽい色だが、ミツバチが蜜を運んでくると蜜の色に変化する
3種類の蜂の巣は全く異なる形状をしているため、上記の特徴を頭に入れておくとすぐに判別できます。
自分で手に負えないと思ったら、蜂の巣駆除のプロに依頼しましょう。
蜂の巣駆除の料金相場は、蜂の種類によって異なります。
スズメバチ・・・1万~3万円
ミツバチ・アシナガバチ・・・8,000~2万円
スズメバチは特に危険なため、駆除料金が少し高めになっています。
以上、小さな蜂の巣を自分で駆除する方法などを解説しました。
初期段階の小さな蜂の巣なら自分で駆除することが可能ですが、大きさが10cm未満のものに限ります。
また、巣の高さが手の届く範囲にあることや周囲に逃げるためのスペースがあることも条件です。
大きさが10cm以上ある場合や巣が手の届く範囲にない場合は、プロに駆除を依頼しましょう。
蜂の巣を安全に駆除するには、経験豊富な業者に依頼することが重要です。
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808シティ株式会社 代表取締役社長
足立雅也
大手害虫駆除業者で様々な害虫駆除を体得し、その技術を競う全国大会で優勝実績を持つ。
現場で作業にとどまらず、関連する協会や学会の役員を務めるなど、業界活動にも意欲的で、数々の講義・講演を行っている。
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