知らないうちに家の中に侵入しているカツオブシムシ。
そのまま放置していると衣類を食べてしまうことがあります。
大事な洋服が着られなくなる可能性もあるため、事前に対処方法を理解しておきましょう。
本記事ではカツオブシムシの概要と侵入方法、予防法を紹介します。
目次
カツオブシムシとは、2.5ミリ程度の甲虫ですが、幼虫が衣類を食べてしまう害虫です。
名前の通り、鰹節が好物です。
「ヒメマルカツオブシムシ」と「ヒメカツオブシムシ」の2種類が日本で生息しており、毒などはありません。
寿命は1か月から1か月半ほどですが、その期間に30〜70個程の卵を生みます。
そのため1匹でもカツオブシムシがいると、衣類などに大きなダメージを与えてしまいます。
気が付かないうちに、「服に穴が開いていた」という経験をしたことがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
カツオブシ虫は自宅のタンスやクローゼット、ベッドなどに発生し、衣類を食べてしまいます。
さらに梱包されている食べ物の袋を食いちぎり、購入するケースもあります。
そのためカツオブシムシの対処方法は理解しておくべきでしょう。
対処法を紹介する前に、カツオブシムシが侵入してくる要因を理解しておきましょう。
主に以下の3つが挙げられます。
特に白い衣類に寄ってきやすいカツオブシムシは、洗濯物にくっついて侵入することがあります。
特に日が出ている時間帯に活動します。洗濯物を干すタイミングとかぶるため、気が付かないうちに家の中に侵入していることが多いです。
外出先で服についている可能性も高いです。
特に公園やフラワーパークなど、花が草木が多い地域に生息しているため、気が付かないうちに服についていることも多いです。
特に白い服をきて外出する際は注意が必要です。
自宅で花など花壇がある方は注意が必要です。
花粉や蜜を好むため、カツオブシムシは花や草木に生息します。
知らないうちに窓から侵入し、家の中にいることも多いです。
特にキク科を好む傾向にあるため、花壇に植える花はしっかり選ぶようにしてください。
カツオブシムシが発生してしまったら以下の方法で駆除しましょう。
ホームセンターなどで販売されている殺虫剤で駆除できます。
殺虫剤にはエアゾールと燻製殺虫剤があります。
エアゾールはスプレー状であるため、部分的な使用となりますが、燻製殺虫剤は薬剤を煙状にするため、空間のカツオブシムシを死滅させることができます。
クローゼットなどで使用する場合におすすめです。
カツオブシムシは65度以上の熱に耐えられないため、アイロンをかけて駆除することが可能です。
さらにコインランドリーなどの高熱乾燥機なども有効です。
衣類によっては熱によって変色・変形する素材もあるため、確認してから熱で駆除しましょう。
光る捕獲機を利用することで、カツオブシムシの成虫を捕まえることができます。
光に集まる習性を利用し、クローゼットの中などに設置することで、捕獲できます。
ただし幼虫は光に反応しないため駆除できないデメリットがあります。
さらに違う虫も寄ってくる可能性もある点は理解しておきましょう。
専門業者に依頼することで、自宅のカツオブシムシを駆除してくれます。
費用は各業者によって異なりますが、1万円前後が多いです。
もちろん施工範囲によって費用は異なります。
事前に確認しておきましょう。
カツオブシムシの被害にあわないためには、以下の予防法を行っておきましょう。
燻製殺虫剤はカツオブシムシの幼虫を駆除してくれます。
費用も1,000円前後で購入できるため、定期的に使用することで予防できます。
防虫剤や防虫シートをクローゼットなどの中に置いておくことで、カツオブシムシを寄せ付けません。
駆除できるわけではありませんが、クローゼットなどから離れていくため、衣類への影響を抑えることができます。
衣類などの他にも乾燥食品を食べてしまうため、プラスチックや缶などの固い製品で密閉することが予防できます。
今回はカツオブシムシの概要と侵入方法、予防法を紹介しました。
衣類や乾燥物を好むカツオブシムシは、外出先などで服についてくることが多いです。
小さな甲虫であるため、目視で確認することが難しいうえ、知らないうちに侵入しています。
大事な衣類に穴が開いてしまうことにも繋がりかねないため、燻製殺虫剤や防虫剤、防虫シートなどを使って予防・駆除しておきましょう。
808シティ株式会社 代表取締役社長
足立雅也
大手害虫駆除業者で様々な害虫駆除を体得し、その技術を競う全国大会で優勝実績を持つ。
現場で作業にとどまらず、関連する協会や学会の役員を務めるなど、業界活動にも意欲的で、数々の講義・講演を行っている。
東京・神奈川・埼玉を中心とした関東圏から、
大阪を中心とした関西圏など、広域にわたって対応しております。
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