家の中で「シバンムシアリガタバチ」を見つけることがあります。
アリという名前が付いていますが、生物学的な分類上はハチの一種です。
畳の上で寝ている時などにシバンムシアリガタバチに刺されると、蚊に刺された時のものとは違う「痛み」や「かゆみ」を伴う腫脹(しゅちょう)を感じるでしょう。
シバンムシアリガタバチとはどのような害虫なのでしょうか。
また、刺された時の症状や駆除方法にはどういったものがあるのでしょうか。
目次
シバンムシアリガタバチは、毒針をもつため蜂の一種とされていますが、頭とあごの形がアリに似ているのでこのように呼ばれています。
よく見ると腹部の形状がアリと異なっているようです。
大きさは約1.5~2.5ミリで、光沢のある赤褐色をしています。
メスは毒針で人を刺すことがありますが、羽を持っていません。
一方、オスの方は羽を持っていますが、人を刺すことはありません。
7~9月あたりの暑い時期にシバンムシが繁殖しますが、シバンムシアリガタバチも、シバンムシの幼虫に寄生して繁殖します。
シバンムシアリガタバチの成虫は、人の手足などを刺し、患部は痒みを伴う水ぶくれになったり化膿してしまったりします。
シバンムシアリガタバチはもともと攻撃的な虫ではなく、毒針は相手を攻撃するためのものではありません。
卵を産み付けるために、シバンムシの幼虫をマヒさせるためのものです。
相手を攻撃するために刺すのではなく、相手と接触したときの反応だとされています。
シバンムシアリガタムシは、オスの場合、寿命は2~3日で、メスの場合は約2カ月です。
シバンムシアリガタバチに刺された時の症状としては、チクットする軽い痛みが1時間ほど続きます。
そして、約3日間1~3cmの腫れがあり、全身にかゆみがまわりますが、だいたい1週間以内に治るようです。
人によってはハチ毒によるアレルギー反応が出ることもあり、アナフィラキシーショックを起こす場合もあります。
夜中に畳の上で寝ていると、服から露出している首や手足の部分が刺されやすく、そのうち体全体に刺されてしまうこともあるようです。
シバンムシアリガタバチに刺されたら、患部にムヒなどの抗ヒスタミン剤が効きます。
おすすめのシバンムシアリガタバチの駆除方法をいくつかご紹介しましょう。
シバンムシアリガタバチはシバンムシの幼虫に寄生して繁殖するのが特徴です。
いくらシバンムシアリガタバチを殺したとしても、シバンムシが生きていれば、やがてまたアリガタバチが繁殖してしまうでしょう。
シバンムシを根絶できなければ、シバンムシアリガタバチの根絶もできません。
室内から一掃するためには、エアゾールや燻煙剤などの室内に充満するエアゾール系の駆除剤が効果的です。
この際、シバンムシアリガタバチの寄生先であるシバンムシとまとめて一気に駆除してしまいましょう。
光に集まってくる性質を利用して、ライトトラップでシバムシアリガタムシを捕獲できます。
ライトトラップは、いろんな害虫を一斉に駆除したい場合は効果的です。
しかし、この方法は、あくまでも刺されることを防止するためのもので、根本的な駆除方法ではありません。
羽があって飛ぶので、シバムシアリガタバチのオスは捕獲しやすいようです。
しかし、人を刺すメスの方には羽がないのでライトトラップはあまり効果が期待できません。
また、ライトトラップは高価なので、よく検討したうえで購入する方がよいでしょう。
専門の害虫駆除業者に依頼するという方法もあります。
シバンムシアリガタバチが家の中に大量に発生している場合は駆除が難しいので、いたずらに悩んで時間を費やしてしまうよりは、専門の業者に依頼してしまうのが手っ取り早いでしょう。
害虫駆除業者の中には信頼できる東証上場企業もありますし、無料で24時間365日相談を受けつけている企業もあります。
おすすめなのは、無料で現地見積もりを行ってくれて、見積りにない追加料金を請求されない企業です。
日本全国で駆除依頼を受け付けてもらえるところだとなおよいでしょう。
シバンムシの駆除対策は、シバンムシアリガタバチの駆除対策でもあります。
室内で繁殖しやすい害虫としては、そのほかにチャタテムシ、イガやコイガなどがあります。
さまざまな害虫が家の中で共存していると考えて間違いないでしょう。
いろんな害虫も含めて、この機会にまとめて一気に駆除することをおすすめします。
この記事に書かれてある駆除方法を参考にして、しっかり害虫を部屋から撃退し、日々快適な暮らしができるようにしたいものです。
しかし、なかには手が付けられないほど繁殖してしまっているケースもあるかもしれません。
駆除に自信がない場合は、害虫駆除の専門業者への依頼を検討するのも1つの方法です。
808シティ株式会社 代表取締役社長
足立雅也
大手害虫駆除業者で様々な害虫駆除を体得し、その技術を競う全国大会で優勝実績を持つ。
現場で作業にとどまらず、関連する協会や学会の役員を務めるなど、業界活動にも意欲的で、数々の講義・講演を行っている。
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